習得STEP

4、正しい敬語の使い方

※頻繁に使われる敬語

動詞尊敬語 目上の人に使う謙譲語 自分に使う
する 行うなさる されるさせていただく いたす
言うおっしゃる 言われる申す 申し上げる
聞くお聞きになる 聞かれるうかがう 拝聴する
行くいらっしゃる おいでになるうかがう 参上する 参る
来るいらっしゃる おいでになる 見える参る
見るご覧になる見させていただく 拝見する
見せるお見せになる 見せられるお目にかける
思うお思いになる 思召す存じる 存じ上げる
教えるお教えになるお教えする お教えいたす
読むお読みになる 読まれる拝読する お読みする
知っているご存じだ 知られる お知りになる存じる 承知する
受けるお受けになる 受けられる拝受する お受けする
食べる召し上がる おあがりになるいただく 頂戴する
買うお求めになる お買いになる買わせていただく
尋ねるお尋ねになるうかがう お尋ねする
いるいらっしゃる おいでになるおる
借りるお借りになる 借りられる拝借する お借りする
会うお会いになる 会われるお目にかかる お会いする
帰るお帰りになる失礼する おいとまする

※「させていただく」に関して

「させていただく」が使えるのは、「第三者や相手から許可を受けている場合」と「自分が恩恵を受ける場合」の二つの条件を満たした場合です。

例えば、「本日の会議の開始時刻を変更させていただきます」という文章があります。これは予定を変更するには「相手の許可・了承」が必要で、また変更によって「自分が恩恵を受ける」という意味を持つため、正しい使い方と言えます。 また文章では「いただく」とひらがなで表記します。「頂く」は「食事を頂く」、「プレゼントを頂く」などの、「食べる・飲む」「もらう」の謙譲語として使われます。

※自称と他称の呼び分け方

自分側相手側
わたくし〇〇様 そちら様
弊社 当社 わたくしども御社 貴社 そちら様
上司 担当 社員ご上司 ご担当 〇〇様
同行の者お連れ様 ご同行の方
配慮 留意ご配慮 ご尽力
私見 考えご意向 ご意見
粗品 寸志お品物 ご厚志 結構なお品
間違えやすい敬語表現

  自分自身に敬語を使ったり、二重表現をしたりすることです。

「詳細は受付けの者にうかがってください」

「うかがう」は「聞く」の謙譲語で、自分が他人に「聞く」ときに使う。

「○○工業の小林さんが参られています」

→「○○工業の小林さんがお見えになっています」 「参る」は、「来る」「行く」の謙譲語で、自分や身内の者に行動に対して使う。